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広島市にヒルトン進出 中四国で初 22年にも開業

客室400室 会議施設なども

中四国地方で初めてとなる米ヒルトンのホテルが広島市に2022年にも開業することが5日決まった。客室数は約400室で、最大で約1200平方メートルの会議施設、スパやレストランなどの付帯施設も設ける。高級ホテルの進出により、訪日客を含めた観光集客に期待がかかりそうだ。

同日、広島県などが進める広島市・富士見町地区への多機能型ホテルの誘致計画について、事業主体の瀬戸内ブランドコーポレーション(広島市)は運営事業者にヒルトンを選定した。

ホテルの建設予定地は現在、広島東署、県女性総合センター「エソール広島」などがある約6400平方メートルの土地。建設事業者の公募は19年8月に開始、秋ごろから建設に着工する。

県は17年11月、同地区の再開発計画に関して、特別目的会社(SPC)方式で事業を進めることを発表した。地域金融機関などが出資し観光産業振興を手掛ける瀬戸内ブランドコーポレーションがSPC「富士見町開発合同会社」を設立した。

SPCが県などの地権者から開発対象となる土地を取得して建物を整備、保有して運営事業者へ賃貸する。総事業費は200億~300億円を見込む。

瀬戸内ブランドコーポレーションと富士見町開発合同会社は2月からホテル運営事業者の公募を開始した。募集条件には(1)レストランや会議室など複数のサービスの提供(2)国際平和都市にふさわしい知名度やブランド力(3)国際会議を行える1000平方メートル以上のホール――などを挙げていた。外資系高級ホテルチェーン3社が応募し、書類やプレゼン審査を経て、米ヒルトンの計画案が選ばれた。

広島市はほかの地方中枢都市に比べ国際的知名度は高い一方、大規模な会議場やホテル数が不足しているため、国際会議の誘致件数などが少ないという問題意識があった。

湯崎英彦知事は「現在不足しているハイグレードな客室や国際会議を開催できるスペースができ、宿泊観光、国際会議の増加や、さらなる投資を呼び込む好循環をつくりだすきっかけになることを期待したい」とコメントした。

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