2018年6月26日(火)

早期の7割、抗がん剤不要 乳がん検査で、米研究

社会
2018/6/5 15:48
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 【ワシントン=共同】早期の乳がん患者で、遺伝子検査により手術後の再発の恐れが低~中程度と判定された人には、抗がん剤による化学療法は不要で、ホルモン療法だけで十分だとする臨床研究結果を、米国などの研究チームが4日までに米医学誌に発表した。このような判定を受けるのは早期患者の7割を占める。

 これまでも再発の恐れが低い患者はホルモン療法で十分とされていたが、中程度の患者については明確ではなかった。必ずしも再発の恐れが高くない人が「念のため」と、体への負担が大きい化学療法を併用するケースもある。チームは「治療法の選択に大いに役立つ」としている。

 臨床研究は米国など6カ国、1200の医療機関が参加した。がんの切除手術を受けた23~75歳の約1万人の患者を9年間追跡調査した。

 患者に21種類の遺伝子検査を行い、再発の恐れを3段階で評価。中グループの患者約7千人を2つに分け、一方で化学療法を併用して結果を比較したが、両グループとも80%以上の患者は再発せず大きな差はなかった。

 再発の恐れの高いグループは化学療法を併用しても13%が再発した。チームは「新たな治療法の開発が必要かもしれない」とした。

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