シルク生産拠点で協力 東京の商社と愛媛のディック

2018/6/4 21:09
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地域産品商社のリバースプロジェクトトレーディング(東京・中央)は4日、愛媛県の農水産業の活性化事業に取り組むディック(松山市)と業務提携したと発表した。同県は西予市伝統の高級生糸「伊予生糸(いよいと)」で知られる。繭の生産から、生糸を活用した商品の開発・製造まで一貫して協力する。

シルク産業活性化のための業務提携を発表したリバースプロジェクトの伊勢谷友介代表(中央右)ら(4日、松山市)

リバースプロジェクトトレーディングは俳優の伊勢谷友介氏が代表を務めるリバースプロジェクトの商社部門を担う。国内で生糸を生産する過程で生じる副産物を使用したシャンプーやせっけんを「シルモア」のブランド名で展開している。

今回の提携ではディックが愛媛県内に、生糸を使用した商品の開発・製造のための拠点を新設する。西条市や大洲市などを候補地とし、2019年度中の着工を目指す。酒類など食品や、ペットや養殖魚向けの餌などの製造を想定する。

両社は今後、県や市、地元企業、大学と協力してシルク産業活性化に関する協議会を設置する。将来的には養蚕業や桑の栽培にも取り組む方針だ。

リバース社によると、養蚕農家の高齢化や後継者不足により、県内の繭の生産量は大きく減少。加工の手間がかかることから、生糸は全体の15%しか利用されず、廃棄が多いという。記者会見で伊勢谷氏は「90%近く活用できるようになれば、農家の収入も増加し働く人を支えられる。産業の活性化につなげたい」と力を込めた。

ディックはホームセンターのDCMダイキ(松山市)会長で創業者の大亀孝裕氏が16年に設立。地元食材活用のてんぷら店の運営などの事業展開をしている。

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