フィリピン大手財閥アライアンス・グローバル、創業者長男がCEOに
【マニラ=遠藤淳】フィリピンの大手財閥アライアンス・グローバル・グループは4日、創業者のアンドリュー・タン会長兼最高経営責任者(CEO、68)がCEO職を同日辞任したと発表した。後任には長男のケビン・タン取締役(38)が就いた。タン会長は「国内外で新たな事業機会を模索しており、若い世代に引き継ぐ時が来た」とのコメントを出した。
タン氏は会長職にとどまる。アライアンス・グローバルは華人実業家のタン氏が1993年に設立。99年の上場後に事業を広げ、急成長した。傘下にブランデー最大手エンペラドールや不動産大手メガワールド、娯楽施設運営トラベラーズ・インターナショナル・ホテル・グループを持つ。
新たにCEOに就いたケビン氏は2012年にアライアンス・グローバルの取締役に就き、幅広い事業を担当してきた。同社は経営権を第2世代に移譲し、成長スピードを加速したい考えだ。
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