2018年9月21日(金)

鏡花の「日本橋」自筆原稿 都内で発見、金沢で公開

2018/6/4 18:44
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 東京・日本橋の花柳界を舞台に、金沢市出身の作家、泉鏡花が書き下ろした小説「日本橋」の自筆原稿が、東京都内の出版元の関係者宅で見つかった。鏡花作品の装丁を多く手掛けた日本画家、小村雪岱(せったい)の装丁資料も同時に見つかり、泉鏡花記念館(金沢市)で公開されている。9月9日まで。

泉鏡花が書き下ろした小説「日本橋」の自筆原稿(手前)など(金沢市の泉鏡花記念館)=共同

 日本橋は1914年、東京の出版社「千章館」から刊行された。同じ男性に思いを寄せる清葉とお孝という2人の芸妓(げいこ)の姿を描いた。見つかった原稿では、清葉は最初「清瀬」、お孝は「香吉」と記され、後に修正されるなど、執筆過程がうかがえる。

 鏡花の自筆原稿の多くは慶応義塾大の図書館に寄贈されているが、日本橋は含まれていなかった。千章館の社長だった故堀尾成章氏の東京都武蔵野市に住む親戚から昨年末、「原稿を保管している」と記念館に連絡があった。

 表紙の試し刷りなどの装丁資料や、鏡花らが旅先から堀尾氏の妻に出した手紙もあった。記念館の穴倉玉日学芸員は「信頼する仲間と交流を深める中で作品ができたことが分かる」と話す。〔共同〕

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