印首相「中国との協力、アジアの利益」 アジア安保会議で講演

2018/6/1 23:07
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【シンガポール=中野貴司】インドのモディ首相は1日夜、「インドと中国が協力することがアジアや世界のより良い将来につながる」と強調した。インドなど16カ国が交渉に参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)については「インドは妥結に向け積極的に関与している」と述べた。シンガポールで1日開幕したアジア安全保障会議の基調講演で述べた。

モディ氏は「4月に中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と強固で安定した関係を確認し合った」と説明し、アジアの平和と安定には2つの人口大国の協力が欠かせないとの認識を示した。一方で、インド太平洋地域の安定には法の支配が重要と繰り返し指摘。名指しはしなかったが、南シナ海などで軍事的な影響力を強める中国をけん制した。

世界で台頭する保護主義にも危機感を表明。「インドは開かれた貿易を支持する」と述べ、RCEPの妥結がアジア太平洋地域の自由貿易推進につながると説明した。RCEPはインドが自由度の高い協定内容に難色を示し、交渉は難航しているが、モディ氏は1日の講演ではRCEPの重要性を強調した。

アジア安全保障会議には2日午前、マティス米国防長官が登壇し、講演する。12日の実施を視野に入れる米朝首脳会談に向けて、米国の立場を改めて示す見通しだ。中国からは軍のシンクタンクである軍事科学院の何雷副院長(中将)が参加する。

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