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日大アメフト部、残されたリーグ戦復帰への道

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2018/6/3 6:30
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日本大学アメリカンフットボール部選手の悪質な反則問題で、関東学生連盟が内田正人前監督と井上奨元コーチを除名とするなどの処分を発表した。チームとしての日大フェニックスは今年度シーズン終了までの出場資格停止と決まったが、条件付きながらこの秋季シーズン参加への道が残された。監督もヘッドコーチも不在で、今後の指導体制はまったくの白紙だが、中ぶらりんの選手たちにプレー機会を与えるのも奪うのも大学側の対応次第である。先行きの見えない選手のために、拙速ではない、しかし迅速な行動が求められている。

「除名」、過去に例のない重いもの

関東学生連盟は日大アメフト部の内田前監督(右)と井上元コーチを「除名」にした

関東学生連盟は日大アメフト部の内田前監督(右)と井上元コーチを「除名」にした

内田前監督や井上元コーチに対する「除名」は連盟としても過去に例のない重いものだ。指導者に重く、悪質なタックルをした当該選手やチームには救済の道を残したあたりは世論の流れに沿ったようにもみえるが、指導者2人が反則タックルの指示を否定する中、連盟の規律委員会は周囲の選手やコーチ、審判らへの聞き取りなどを積み重ねて、監督らの言動には相手チームのクオーターバック(QB)にケガをさせろとの意図が込められていたと認定したと語った。

内田前監督が記者会見などで「ボールを見ていて(当該選手の)プレーを見ていなかった」と語り、規律委員会の聞き取りに対しては「インカム(ヘッドホン)を落としてしまい、2回目のプレーも含めて見ていない」と話していた点について、映像を確認してそうした供述が虚偽であると判断。最初の反則行為の後で当該選手をサイドラインに下げなかったことも「内田監督が、それでいいんだ、反則だっていいからもっとやってみなと容認していたからにほかならない」と、連盟はその判断根拠を説明した。

関東学生連盟の1部所属チームの指導者で構成する「監督会」も「踏み込んだ今回の結論を評価する」とひとまず賛意を表明した。指導者がスポーツにあるまじきプレーを行わねばならないと思うところまで選手を追い込み、かつその選手を守ろうとしない言動を繰り返したことを考えれば厳罰は避けられなかったとの判断だろう。

部としても厳しい処分となった。昨季、関東を制し、甲子園ボウルでは関西学院大に勝って27年ぶりに大学日本一に返り咲いた強豪が今のままでは秋のシーズンに出場できない。内田前監督が記者会見で「昨年は4年生がチームを引っ張り、3年生がついていった。昨年の優勝は3、4年生の成長が要因」と褒めた新4年生の学生最後のシーズンを指導者が奪ったことになる。

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