2018年9月22日(土)

志望動機に「愛」はいらない(面接道場)

就活
コラム(ビジネス)
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2018/6/6 6:30
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 就活生の皆さん、こんにちは。人材研究所(東京・港)の曽和利光です。いよいよ6月に入り、最終面接を受ける人も多いと思います。内定を得るためのカギは、いったい何でしょうか。今回、面接道場に集まってくれた就活生3人には、実際に志望している企業の面接を想定し、実践的な模擬面接に挑んでもらいましょう。

「志望度が高い人だけを採る会社は優秀な人を採れない」と説く

「志望度が高い人だけを採る会社は優秀な人を採れない」と説く

今回の参加者
長尾隆希さん
(明治大学商学部4年)
武田真由子さん
(早稲田大学国際教養学部4年)
倉田航さん
(横浜国立大学大学院2年)

曽和さん:では始めに長尾さん。私が第1志望の大手機械メーカーの面接官だと思って志望動機を話してください。

長尾さん:はい。御社を志望したのは工場の作業をロボットなどで自動化するファクトリーオートメーション(FA)が強いからです。

 大学3年生のときオーストラリアで1カ月ほど生活する機会がありましたが、その間に3回停電を経験しました。日本で停電に遭うことはなかなかありません。電気を制御する日本の技術はすごいんだなと感じ、もっと世界に広めたいと思いました。御社は医療機器のイメージが強く、FA分野にはまだまだポテンシャルがあると思っていますので、私の力で広めたいと思っています。

模擬面接に参加しませんか

曽和さんの指導や、悩み相談を受けたい就活生の方は、こちらのフォームから氏名・メールアドレスなどの連絡先をお知らせください。リンク先に飛ばない場合はこちらのURLをコピーしてお使いください。
https://esf.nikkei.co.jp/sowa_mensetsu//

曽和さん:はい、ありがとうございます。就活生の皆さんは志望動機というと「入社したいのは御社だけですよ」ということを伝えなくてはいけないと思いがちです。いかにその会社が好きか、「愛」を語ろうとしますが、それは果たして正しいでしょうか。

 答えはNOです。そもそも志望度が高い人だけを採る会社では、優秀な人は採れません。

 原理を説明しましょう。優秀な方は引く手あまた。いろいろな会社から「来てほしい」と言われますよね。そうするとその人にとっては1社当たりの志望度はおのずと下がります。つまり必死にがっついてくる人は「優秀じゃないんじゃないか」と面接官は思うわけです。

■何によって「がんばるのか」を伝える

 面接は志望度の高さを競う場所ではありません。面接官にとっては「ウチの会社の仕事をうまくやってくれる人」を見極める場。それを証明してもらうために「何によってがんばる人なのか」を知りたいのが面接官の本音なんですね。

 がんばれるリソースとは、仕事の面白さだったり、社会への影響力だったり、はたまた給与水準だったり、人それぞれ違うはずです。皆さんはそこを明確に伝えて「私はそれによって燃える人間なんです。御社に入ったらパフォーマンスを上げることができます」とアピールすればよいのです。

 長尾さんの場合、第1志望の会社が好きなのは十分わかりました。そうではなく「ウチの会社に貢献してくれるのか」と聞かれたらどう答えますか。

長尾さん:英語でディスカッションをする機会がありましたが、そこでは共通認識を持つことが大切だと感じました。FAの営業だと、見ず知らずの工場の方に営業をかけるという仕事があることをOB訪問を通じて知りました。バックグラウンドが全く違う人と共通認識を持って話をするという学生時代の経験が生かせると思いました。

曽和さん:良くなりました。それを聞くと納得感がありますね。では次は武田さん。大手旅行会社が第1志望でしたね。

武田さん:就職活動の軸として、異国の地で働く人や生活する人に貢献したいという思いがあります。私の父は転勤や出張が多く、世界や日本各地を飛び回って仕事している様子を見て育ちました。そこで感じたのが異国の地で仕事をするのは大変だということです。

 グローバル化が進んでいて、ビジネストラベルの需要が高まっています。そうした人たちの煩雑な業務を減らして本来取り組むべき仕事に集中していただきたいと思っています。業界最大手などの知名度を生かし、より多くのお客様のビジネスに貢献できると思い御社を志望しました。

曽和さん:「最大手」ということ以外に何かありませんか。

武田さん:取扱高がトップクラスで……。

曽和さん:トップクラスだと何があるんでしょうか。

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