北朝鮮は鉄道大国 総距離で韓国の2倍
データでみる北朝鮮

交通網が未整備だと思われがちな北朝鮮だが、データからは鉄道大国の一面が浮かび上がる。
米中央情報局(CIA)によると、2014年の北朝鮮の鉄道総距離は7435キロメートル。CIAデータは国・地域ごとに集計年が異なっているが、136カ国・地域のうち29位となっている。
韓国は15年時点の数字で、48位の3874キロメートル。北朝鮮の国土面積は韓国の1.2倍だが、鉄道網では韓国の2倍となる。

3月、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が平壌と北京との間を鉄道で移動し、習近平(シー・ジンピン)国家主席との首脳会談に臨んだ。
歴代の北朝鮮指導者は鉄道移動を好み、正恩氏の父、金正日(キム・ジョンイル)総書記は鉄道でモスクワを訪れたこともある。
北朝鮮の鉄道距離は国土面積が4倍強あるタイより長い。チリは鉄道距離が同じ程度だが、国土面積は北朝鮮の6倍強ある。欧州では国土面積が8割弱のハンガリーが同程度の長さだ。
鉄道距離が最も長かったのは米国の29万3564キロメートル(14年)。2位は中国の12万4000キロメートル(17年)、3位はロシアの8万7157キロメートル(14年)。日本は11位で、JRと私鉄の合計で2万7311キロメートル(15年)となっている。