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元コマツ社長 安崎暁さんが死去 生前葬で話題に

生前葬が話題となった(17年12月11日、東京都港区)

5月26日に胆のうがんで死去したコマツの安崎暁さん(81)は、1995年から2001年までコマツ社長を務め、グローバル経営に向けた組織改革を進めた。17年の病気発覚後は延命を選ばず、同年12月に「感謝を伝える会」として生前葬を開いた。死生観が多様化するなか、「生活の質(QOL)」を重視した終活のあり方と話題を集めた。

「残された時間を充実させたい」と、昨年12月に都内のホテルで開いた感謝の会にはコマツ関係者や知人、母校の一橋大学関係者ら約1000人が集まった。車いす姿の本人が一人ひとりにあいさつした。

国際畑が長く、社長在任中には不採算事業だった建設事業の撤退に加え、グローバル化を見据えた海外展開や経営体制の改革の旗振り役となった。01年に社長を坂根正弘氏(現・相談役)にバトンタッチし、自らは会長に就任。ITバブル崩壊後に創業以来初の赤字に転落したコマツの経営を坂根氏がV字回復する基盤を整えた。

退任後は日中交流などに力を尽くしたが、17年10月に胆のうがんが発覚。既に手術ができないと診断され、「元気なうちに感謝の気持ちをお伝えしたい」と新聞広告で生前葬を告知した。大企業の元トップが生前葬を開くのはまれで、「文面が胸を打った」「考えさせられた」とインターネットなどで話題となった。

「終活の過ごし方は個人個人で異なる。私自身の好みという形でやらせていただいた」。安崎さんは感謝の会後の記者会見でこう語った。経営者として「革新的な人だった」と評されたが、スマートな終活のあり方として生前葬への関心が集まりそうだ。

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