2018年9月27日(木)

欧州サッカーウォッチ(清水秀彦)

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レアル欧州CL3連覇、王者ならではの試合運び

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2018/6/1 6:30
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 2017年シーズンのサッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、スペインのレアル・マドリードが決勝戦(5月26日、ウクライナ・キエフ)でリバプールを3―1で下し、幕を閉じた。レアルは大会3連覇。その偉業は豊富な経験に裏打ちされた王者らしい試合運びのうまさにあったように思う。

レアル・マドリードの3連覇はまさに偉業。王者らしい試合運びだった=AP

レアル・マドリードの3連覇はまさに偉業。王者らしい試合運びだった=AP

 この大会が「チャンピオン・クラブズ・カップ」と呼ばれた時期に、レアル・マドリードが5連覇(55~59年)、オランダのアヤックス(70~72年)、西ドイツ(当時)のバイエルン・ミュンヘン(73~75年)が3連覇したことがある。この3チームはサッカー史に名を残す名手を擁したことでも知られるが、今回のレアルの偉業はそれに勝るとも劣らないだろう。参加チームの多さや水準の高さからして、現在の方がよほど勝つことは難しいと思うからだ。この大会が1992年シーズンに現行の形式に変わってから、レアル以外に2連覇すら達成したチームはない。

 決勝戦まで来るとレアルの方が有利だなと試合前から思っていた。レアルにとっては準決勝で当たったバイエルン・ミュンヘンが3連覇の最大の障害で、私はここはバイエルン有利と見ていた。ホームの第1戦を1―2で落としたバイエルンはサンチャゴベルナベウに乗り込んで開始3分でキミッヒが先制するという素晴らしい立ち上がりをした。

 その逆転ムードに水を差したのがGKウルライヒの後逸だった。バックパスの処理を誤ったところをベンゼマにつけこまれて失点、最終的に2―2の引き分けに終わった。レアルは初戦先勝のアドバンテージを守り切ったのだった。

 どういう因果か、リバプールとの決勝でも相手GKのカリウスが投げたボールをFWベンゼマが足に当てて先制点が転がり込むという、このレベルの試合ではありえない敵失にレアルは恵まれた。GKを攻撃の組み立てに関わらせることが今は一般化しているが、こうもGK絡みのミスが続くと、来シーズンからはもっとリスク管理を優先した方法が模索される気もする。

いい時間帯に先制できなかったリバプール

 それはさておき、カリウスのミスがなければ、リバプールに十分勝機はあった。勝負は本当に紙一重。立ち上がりから20分くらいまでのリバプールの攻撃は実に見事で、高い位置からボールを取りにいき、奪ったら素早く前へ、縦へというこのチームの特長をよく出していた。前に重心をかけることでフィルミーノ、サラー、マネという個性の異なる3トップを生かせていた。

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