北朝鮮非核化に最長10年 米専門家「核搬出は危険」

2018/5/31 12:12
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【ワシントン=共同】米ロスアラモス国立研究所のヘッカー元所長らは28日、北朝鮮が核兵器廃棄に合意しても非核化作業に最長10年を要するとの報告書を発表した。米政府が掲げる「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」を短期間で追求するのは非現実的だとして段階的な取り組みを提案、核兵器の国外搬出も危険だと指摘した。

「北朝鮮非核化への技術ロードマップ」と題された報告書は、非核化措置の対象を核兵器やミサイル、技術者など22項目に分類し、凍結(1年目)、縮小(2~5年目)、廃棄(6~10年目)の3段階からなる行程表を提案。核実験や中・長距離弾道ミサイル実験の停止、プルトニウムや高濃縮ウランの生産停止などを1年目に達成すべき最重要措置と位置付けた。

北朝鮮の核兵器解体は製造した技術者ら自身にさせるべきだと指摘、米側が要求しているとみられる核兵器の国外搬出は「拙速で危険だ」と再考を促した。

ヘッカー氏は2010年に訪朝し、寧辺のウラン濃縮施設を視察したこともある核物理学者。米国務省で北朝鮮の分析を担当した経験を持つロバート・カーリン氏も報告書作成に携わった。

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