2019年4月20日(土)

西田幾多郎のノート発見 帝大時代など新たに50冊

2018/5/30 22:21
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石川県西田幾多郎記念哲学館(かほく市)は30日、「善の研究」で知られる地元出身の哲学者、西田幾多郎(1870~1945年)が書いたノート50冊が新たに見つかったと発表した。京都帝国大で倫理学を教えるために作成したとされる講義ノートなどがあり、西田の思想展開を垣間見ることができる。6月5、6日に報道陣に公開する。

新たに見つかった西田幾多郎が書いたノート(石川県西田幾多郎記念哲学館提供)=共同

同館によると、ノートは2015年秋に西田の遺族宅で発見された。クリーニングなどの修復作業後、金沢大や京都大と連携して記述内容を読み解いたという。

ノートは、西田が帝国大(後の東京大)選科生時代のものが10冊、旧制四高教授などを務めた金沢時代が13冊、京都帝大時代が9冊とみられる。残る18冊は時期を特定できていない。

京都帝大で倫理学講義のために作ったと推定されるノートには「善の研究」の中心的なキーワード「純粋経験」が記されていた。人格論も展開され、「Personal Nature」という言葉を「個人性」と日本語訳する際、何度も推敲(すいこう)した跡がうかがえる。

同館の浅見洋館長は「西田の葛藤が表れており、記述は日本の哲学思想の発展そのものだ」としている。〔共同〕

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