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広がる総会のお土産廃止 三菱商やKDDIなど、株主間の公平性重視

株主総会で出席株主へのお土産の配布をやめる企業が相次いでいる。30日までに開示した定時株主総会の総会招集通知によると、2018年は三菱商事KDDI、第一三共、東京ガス、コマツなどが取りやめる。総会のお土産は個人投資家の人気が高い一方、機関投資家には批判が強い。総会に出席しない株主との公平を期すため廃止に動く企業が増えている。

三菱商は東日本大震災の復興活動として関連商品のしょうゆ、めんつゆ、うどんなどを配ってきたが、今年から廃止する。今後は「配当を通じて利益を還元する」としている。17年の総会は6500人程度が参加。お土産廃止で今年の参加者は減る可能性があるが「会場施設の縮小などは考えていない」という。

菓子類やイメージキャラクター関連のミネラルウオーターなど1500円相当を配布していたKDDIも今年の総会からやめる。お土産の配布を始めた15年以降に個人株主は年々増加。17年の総会出席者数は980人程度と14年に比べて2倍以上に増えたが、株主間の不公平を解消するために廃止することを決めた。

株式実務担当者の集まりである全国株懇連合会(全株懇)の17年10月にまとめた実態調査によると、回答した上場企業のうち株主総会の出席者へお土産を配らない上場企業が29%と前年度調査から4ポイント増えた。

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