2018年10月19日(金)

内田・日大前監督ら除名 関東学連、反則指示を認定

2018/5/29 21:05 (2018/5/29 23:23更新)
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日本大アメリカンフットボール部の守備選手による悪質な反則問題で、関東学生連盟は29日の臨時理事会で、内田正人前監督と井上奨元コーチが反則を指示したと認定。虚偽証言もしたとして2人を罰則規定で最も重く永久追放に相当する除名処分に決めた。守備を統括する立場の森琢ヘッドコーチは2番目に重い資格剥奪にし、当時の部指導陣に厳罰を下した。

臨時理事会を終え記者会見する関東学生連盟の柿沢理事長(右)ら(29日、東京都中央区)

臨時理事会を終え記者会見する関東学生連盟の柿沢理事長(右)ら(29日、東京都中央区)

反則をした守備選手とチームについては、今年度中の公式試合の「出場資格停止」処分にする一方で、反省文の提出や抜本的な組織改革など再発防止策の実施を条件に、期限前の処分解除もあり得ると配慮した。

関東学連は反則問題を調査するため9日に規律委員会を立ち上げ、守備選手や内田氏らを含む日大、対戦相手の関西学院大の関係者ら約20人から聞き取り調査をした。

指導陣からの反則指示について、22日に単独会見した守備選手はあったと認めたが、23日に会見した指導陣は否定。双方の主張は大きく食い違った。規律委は関係者の証言を積み上げ、おおむね選手側の主張が「具体的で合理的」として事実、指導陣の主張を虚偽と認定した。

選手が試合前日に「1プレー目でクオーターバックをつぶせば試合に出してやる」と指示された点について、指導陣は「つぶせは思い切りやれという意味」と主張した。規律委は前後の発言などからこの主張は不自然で「けがをさせろという意図が込められていた」と判断。「日大側が主張する(選手との)認識の乖離(かいり)など存在しない」と断定した。

会見で内田氏が試合前に「やらなきゃ意味ないよ」と選手に声をかけたことを否定した点や「最初の反則は見ていなかった」と証言した点も、当時の状況や映像から虚偽と判断。内田氏は反則を容認しており、井上氏は「内田氏をかばうために事実をねじ曲げた」との見方を示した。

日大のチーム体質については「白い物も内田氏が黒といえば黒」「どんな理不尽でも『はい』と言って実行するのがおきて」などの関係者証言を紹介。内田氏が選手を精神的に追い詰め「結果を出さないと干す」と強烈な圧力をかけることを、選手らは「はまる」と呼び「地獄だった」との証言もあったという。

反則問題は5月6日、東京都調布市で行われた関学大との定期戦で守備選手が、パスを試みた後で無防備の関学大クオーターバックの背後から激しくタックルして腰を負傷させるなどした。

関学大の選手側は大阪府警に被害届を提出した。移送先の警視庁は29日までに日大関係者から経緯を聞き取り、今後も傷害容疑を視野に捜査する方針。対応の遅れに非難が集まる日大は第三者委員会で事実を解明するとしている。

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