カシオ、時計事業「3年で2倍」への疑念
証券部 寺井伸太郎
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カシオ計算機が今月、苦境のコンパクトデジタルカメラ事業からの撤退を表明した。一時は1000億円を超える売上高を誇ったが、高機能化するスマートフォン(スマホ)の普及で収益が悪化。もはや撤退は時間の問題といえた。縮小均衡に陥るまいと、成長分野に位置づけたのが主力の時計だ。しかし、事業規模を「3年で2倍」にするという野心的な目標に対し、市場では疑念もくすぶっている。
都内の家電量販店。出入り口付近に陣...
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