2018年9月19日(水)

福岡銀行「デジタル化の余地はまだ多い」

フィンテック
BP速報
2018/5/28 23:00
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ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)デジタル戦略部部長で福岡銀行デジタル戦略部部長の河崎幸徳氏(写真:中馬修)

ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)デジタル戦略部部長で福岡銀行デジタル戦略部部長の河崎幸徳氏(写真:中馬修)

 「銀行はIT装置産業と思われがちだが、デジタル化の余地はまだ多い」

 こう語ったのは、ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)デジタル戦略部部長で福岡銀行デジタル戦略部部長の河崎幸徳氏だ。同氏は2018年5月25日、福岡国際会議場で開催中のICT総合展である「Cloud Days 九州 2018」で、福岡銀行のデジタル化について講演した。

 低金利の長期化や顧客接点の多様化、フィンテックの台頭など、銀行を取り巻く経営環境が激しく変化するなか、福岡銀行は勘定系、情報系などのシステムをはじめ、さまざまな領域でデジタル化に挑んでいる。業務効率化や新サービス開発、顧客の利便性の向上など狙いはさまざまだ。

 その具体的な取り組みの1つとして、河崎氏は、福岡銀行で2018年3月に開始した、スマートフォン(スマホ)アプリを使う即時決済サービス「YOKA!Pay」(よかペイ)を紹介した。スマホと顧客の口座を連動させ、リアルタイムでキャッシュレス決済を可能にする。

 「これまでは、店舗がキャッシュレスのためにクレジットカード決済に対応しようとしても、端末を用意する必要があったし、手数料もかかる。デビットカードの場合もカードを持ち歩かないといけない。スマホはユーザーが常時持ち歩いている」(河崎氏)。同様のサービスで中国で広く使われている「Alipay(アリペイ)」にも対応し、インバウンド消費の取り込みにも威力を発揮するという。

 福岡銀行では、業務へのRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の導入にも力を注いでいる。実証実験やパイロット運用を経て2017年10月から本部業務に適用を始めた。特に融資前の信用情報照会業務では、照会に要する日数短縮化などに効果があったという。

 デジタル化を迅速に進めるため、開発では積極的にDevOpsに取り組む。ウォーターフォール型の開発スタイルでは、サービスインまでに時間がかかり、開発途中での仕様変更も簡単ではない。「これでは環境の変化に迅速に対応するのが難しい」(河崎氏)。サービスの企画段階で部内で試行的に開発する体制を整え、機能単位でリリースする方針に転換しているという。

 これらのサービス開発には、ITに通じた人材が不可欠だ。福岡銀行はIT系企業との協業や人材交流、デジタルに通じた人材の採用などを続けている。河崎氏は「一緒にチャレンジしていく人を募っている」と来場者に呼びかけた。

(ライター 松尾康徳)

[日経 xTECH 2018年5月25日掲載]

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