世界の女性起業家の5割 「資金調達が難しい」

2018/5/28 17:33
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会計コンサルティングのEYジャパンは28日、21カ国・地域の2766中堅企業の社長に実施した調査結果を公表した。多くの女性起業家が「資金調達が難しい」と感じている課題が見つかった。

28日、調査結果を発表するEYジャパン(東京・港)

EYが英国の調査会社に委託し1~3月にネットを通じて調査を実施した。外部からの資金調達について、女性起業家の52%が調達ができていないと回答した。一方、男性起業家では30%にとどまっていた。起業する上での最大の課題を聞いたところ、女性の起業家のうち17%は資金調達をあげ、資本の少なさが経営上の障害となっていることが判明した。

資金調達が難しいなか、女性の起業家は男性の起業家と比べて成長意欲が高いことがわかった。女性が経営する会社の3割が今後12カ月で成長率15%以上を目標にしている一方、男性経営者の2割が年の成長目標を5%に設定しており、男女差が大きい。

女性が最高経営責任者(CEO)の企業では顧客の問題解決を重要視している傾向が強い。イノベーションの原動力を聞くと、顧客のニーズをくみ取ることと回答した女性CEOは34%と、男性のCEOの16%と2倍だった。男性は好きなことで起業する傾向がある一方で、女性は日々の生活の課題を解決するために起業するケースが多いとみられる。

EYグローバルでグロースマーケッツリーダーを務めるアネット・キミット氏は同日開いた報道発表会で、「女性起業家の資金調達が困難な状況は世界的な課題だ。投資に女性が少ないことが影響している」と説明した。

(柴田奈々)

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