2018年6月23日(土)

米軍訓練場跡地を編入 やんばる国立公園で答申

九州・沖縄
社会
2018/5/28 17:22
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 中央環境審議会は28日、2016年12月に日本へ返還された米軍北部訓練場の跡地を含む沖縄本島北部の森林地帯約3700ヘクタールを、「やんばる国立公園」(沖縄)に編入するよう中川雅治環境相に答申した。同省は7月までに編入を正式決定。今後、世界自然遺産の推薦地に追加する方向で調整する。

 やんばる国立公園には国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、絶滅危惧種のヤンバルクイナやノグチゲラなど多くの固有種が生息。訓練場の跡地は国立公園に隣接し、豊かな自然が保たれており、編入することで一体的な保護を図る。編入後の公園面積は約2万ヘクタール。

 政府は17年2月、やんばる国立公園を含む「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)を世界自然遺産候補として国連教育科学文化機関(ユネスコ)に推薦したが、訓練場跡地は準備が間に合わなかったことなどから、推薦範囲に含めなかった。

 ユネスコ諮問機関は今年5月初め、世界遺産登録を認めるには訓練場跡地の森林を推薦範囲に加える必要があるとして、登録延期を勧告した。

 環境省は、現状のままでは今年の登録実現は困難とみて、推薦をいったん取り下げ、最短で20年の再挑戦を目指す方針。地元自治体の理解を得られれば、6月上旬にも政府として取り下げを正式に決める。〔共同〕

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