2019年7月17日(水)

コロンビア大統領選、決選投票へ ゲリラとの和平反対候補が首位

2018/5/28 10:30
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【サンパウロ=外山尚之】南米コロンビアで27日、サントス大統領の任期満了に伴う大統領選の投開票が行われた。ゲリラとの和平に反対姿勢を示す右派のイバン・ドゥケ前上院議員(41)が暫定首位に立ったが、過半数には届かなかった。元ゲリラ兵で和平を肯定する左派のグスタボ・ペトロ前ボゴタ市長(58)が2位となっており、6月17日に両者による決選投票を行う。

27日、家族とともに投票所に到着したコロンビア大統領候補のドゥケ氏(ボゴタ)=ロイター

選挙管理当局によると開票率99.77%の時点で、ドゥケ氏の得票率が約39%、ペトロ氏が約25%の票を集めた。

今回の選挙では低迷する経済の再建策に加え、サントス政権が進めてきた左翼ゲリラとの和平合意が争点の一つとなった。サントス氏は和平への取り組みが評価されて2016年にノーベル平和賞を受賞したが、ドゥケ氏は現政権がゲリラに譲歩しすぎたとして、合意内容の一部見直しを要求。和平合意に必要な費用をまかなうための増税に反発する国民の支持を集めた。

2位のペトロ氏は貧困層のための政治を掲げ、教育費の無償化や汚職撲滅など左派ポピュリズム(大衆迎合主義)的な政策をアピールした。SNSを通じ若年層の支持を集めたが、選挙戦終盤は隣国ベネズエラの反米独裁政権とのつながりを攻撃されて失速した。

決選投票では得票率約24%と僅差で3位となった中道左派のセルヒオ・ファハルド元メデジン市長(61)の支持者の動向が鍵を握りそうだ。サントス氏の実質的な後継候補だった中道右派のヘルマン・バルガス前副大統領(56)は得票率約7%の4位と伸び悩んだ。

天然資源に恵まれたコロンビアだが、資源価格の下落もあり17年の実質経済成長率は約1.8%と、4年連続で前年実績を下回る状況が続いていた。ゲリラとの和平合意で治安回復などプラス面もある一方、社会復帰に失敗した元ゲリラ兵が犯罪組織に加入する例も相次いでおり、サントス氏の支持率は20%程度と低迷する。

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