海の生態系保護区を拡大 環境省、国際目標達成へ

2018/5/28 10:09
保存
共有
印刷
その他

海の生物や生態系の保全を強化するため、環境省は海洋保護区を拡大する方針を決めた。28日に省内で開いた審議会で明らかにした。独特の生態系がある一方、保護区の割合が低い沖合の海底域を加える想定で、「各国が2020年までに海域の10%を保護区として保全する」との国際目標の達成も目指す。

沖縄県沖の水深約1500メートルの熱水噴出孔に生息するゴエモンコシオリエビ。熱水噴出孔の周りは多様な生物が集まっていることが多い(海洋研究開発機構提供)=共同

海洋保護区の設定目標は、名古屋市で10年に開かれた生物多様性条約締約国会議で採択した「愛知目標」に盛り込まれた。法律などに基づき管理される必要があり、日本では領海や排他的経済水域(EEZ)の約8%の面積にとどまる。当時の議長国としても拡大が急務になっている。

環境省はこれまでに、生物多様性の観点から重要な海域として「沿岸域」「沖合海底域」「沖合表層域」の計約320カ所を特定している。このうち海山や熱水噴出孔の周辺、海溝などに独特の生態系が広がる沖合海底域から一部を選び、保護区にする計画だ。

具体的な場所や必要な保全策などを検討した上で、自然環境保全法に基づき開発制限が掛かる「自然環境保全地域」とする。

世界全体では既に国の管轄水域の14%が海洋保護区で、20年には23%を超える見込みだという。〔共同〕

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]