2018年6月18日(月)

ロヒンギャ62人、帰還難民を受け入れ ミャンマー政府

東南アジア
2018/5/28 1:27
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 【ヤンゴン=新田裕一】ミャンマーのイスラム系少数民族ロヒンギャが隣国バングラデシュに多数逃れている問題で、ミャンマー政府は27日、自力で同国内に戻った62人を帰還難民として受け入れると発表した。バングラデシュとの政府間合意に基づく難民の帰還は始まっていないが、受け入れに前向きな姿勢を示す狙いがある。

帰還難民が約半年間滞在することになるラープーカウンの帰還難民用の滞在施設(22日、ラカイン州北部)

 ただロヒンギャ側が強く求めている国籍の付与は認められず、移動の自由についても「政府の規則や規制に従って認める」とするにとどめた。

 ミャンマー政府は身柄を拘束した62人を国境付近に設けた帰還難民の受け入れ施設に26日移送した。政府間合意に基づく帰還ではなく、自力で国境を越えた後、不法入国などの疑いでミャンマーの治安当局に拘束されたとみられる。

 難民は居住確認や身分証の発行などの手続きを経て、ラカイン州北部ラープーカウンの一時滞在施設に収容される。当局は「収容期間は長くても半年間で、その後は以前居住していた村の近くに再定住させる」としている。一時滞在施設は帰還難民3万人の受け入れが可能で、居住棟625棟のうち95%が建設済み。月内には完成する見込みという。

 国連によると、ロヒンギャと治安部隊が衝突した2017年8月以降、バングラデシュに逃れた難民は約70万人。難民のミャンマー政府に対する不信感は根強く、本格的に帰還が始まる見通しは立っていない。

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