2018年8月22日(水)

米朝、非核化を協議 トランプ氏6・12会談めざす

北朝鮮
南北首脳会談
米朝首脳会談
朝鮮半島
2018/5/27 18:08
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 【ワシントン=永沢毅、ソウル=鈴木壮太郎】米国と北朝鮮は26日(日本時間27日)、いったん中止を決めた首脳会談実現の前提となる「完全な非核化」を巡る協議を始めた。トランプ米大統領は首脳会談について「6月12日にシンガポールで開くことを視野に入れている。それは変わっていない」と表明した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領も27日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が首脳会談への「確固たる意思」を示したと述べた。

 完全な非核化を巡っては「完全で検証可能かつ不可逆的な非核化(CVID)」を求める米国と、段階的な非核化の見返りに体制保証を要求する北朝鮮との溝は深い。当初の予定どおり6月12日に米朝首脳会談を実現するには、なお高いハードルがある。

 文氏は27日の記者会見で「非核化をどう実現するかのロードマップは(米朝)両国の協議が必要な話だ。私が話すのは適切ではない」と言及を避けた。26日の南北首脳会談で金正恩氏が非核化の方法や時期などに具体的に言及したかどうかは明らかにしなかった。

 記者会見で文氏は、南北首脳会談の開催は「金委員長からの要請だった」と明かした。「金委員長は4月27日の『板門店宣言』に続き、再び韓半島(朝鮮半島)を非核化する意思を明らかにした」と北朝鮮には首脳会談開催への強い意欲があると強調した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信も27日朝に南北首脳会談の開催を報じ、金正恩氏が6月12日の米朝首脳会談開催への「確固たる意思」を示したと伝えた。南北首脳が「朝鮮半島の非核化を実現するために共同で努力する立場を表明した」とも報じた。

 トランプ氏は文氏の記者会見とほぼ同時刻の26日夜、ホワイトハウスで、米朝首脳会談の再調整に向けて「具体的に言えないが、いまもある場所で話し合いがもたれている。ここからそう遠くない場所だ」と記者団に語り、米朝が水面下で協議を始めたと明らかにした。

 トランプ氏は「もし朝鮮半島の非核化に成功できれば、北朝鮮や韓国、日本、米国、中国など世界にとって素晴らしいことだ」と話した。26日の南北首脳会談についても「とてもうまくいった」と述べ、協議内容の報告を受けていることをうかがわせた。

 米紙ワシントン・ポストによると、首脳会談の準備に向けた米代表団が27日、南北軍事境界線を越えて北朝鮮入りした。オバマ前政権の北朝鮮担当特別代表で駐韓米大使の経験もあるソン・キム駐フィリピン大使が代表団を率いる。実務者協議は29日まで続く可能性がある。

 米朝首脳会談を巡っては、トランプ氏が24日、北朝鮮が米国に敵意を示していることなどを理由に中止を発表した。その後、北朝鮮が会談への意欲を示すと、25日には再び6月12日の開催に前向きな姿勢に転換した。金正恩氏も韓国に会談を呼びかけ、米朝会談に向けて環境づくりを急いだ。

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