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ヒットゾーンが鍵? 打者・大谷の攻略法(後編)
スポーツライター 丹羽政善

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2018/5/29 6:30
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前編では、5月4日(日本時間5日)に大谷翔平(エンゼルス)と対戦したマイク・リーク(マリナーズ)が、3打席を振り返った。後編は彼が最後に指摘したように、大谷に対する攻め方がその後どう変わっていったのかをみていきたい。

報道で知られているように開幕当初、相手投手は内角を軸に大谷を攻めた。そのことは下の図(3月29日~4月12日、捕手からの目線、「Baseball Savant」参照)からも容易に読み取れる。

これは春季キャンプ中に大谷が内角球に苦労していた印象があったからだろう。

しかし開幕直前、大きく上げていた右足のステップの仕方を変え、つま先を地面につけたままヒールアップ。インパクトで踏む込む形に変えてからタイミングが遅れることもなくなった。

つまり、対応したのである。むしろ大谷は相手の内角攻めを利用してそこに狙いを絞った。2ストライクと追い込まれればその限りではないが、ヒットゾーンが内角に集中したのも関連があるのだろう。

もちろん、それによって相手投手も対策を練り、下の図(4月13~29日、同)のように4月中旬ぐらいから徐々に外角を中心に攻めるようになった。

4月30日以降をみても、下の図(4月30日~5月22日、同)のように基本的には外角が配球の軸になっている。

そうした外角攻めの背景にはもちろん、こんなデータ的な裏付けがあるのだろう。

下の図(4月30日~5月22日、同)は大谷が最も凡打に倒れているコースを示したものだが、やはり外角低め。よって相手はそこにボールを集めている。

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