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ヒットゾーンが鍵? 打者・大谷の攻略法(前編)
スポーツライター 丹羽政善

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2018/5/28 6:30
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ドラフトされた後、マイナーでプレーすることなく、米大リーグに登録された選手は決して少なくないが、現役ではマイク・リーク(マリナーズ)ただ一人。身長178センチ、体重77キロと小柄ながら2010年にデビューしてから、頭脳的なピッチングで大リーグの世界を生き抜いてきた。

そのリークが5月4日(日本時間5日)、打者・大谷翔平(エンゼルス)と対戦した。3打数2安打だったが、その翌日、各打席の配球やその意図、そして反省点を語ってくれた。

1打席目=三振

(1)チェンジアップ  見逃しストライク

(2)シンカー     ボール

(3)シンカー     空振り

(4)シンカー     ファウルチップ 三振

まず二回の1打席目を振り返って口をついたのは、こんな言葉だった。

「初球は振ってくると思ったけどね」

どういうことかと尋ねると、「内角低めにヒットを打てるゾーンがあるから」だという。なるほど。3月29日から4月29日までの1カ月、大谷はどのコースをヒットにしたのか。そのデータが下の図の通りである(捕手からの目線、「Baseball Savant」参照)。

これをみると、長方形のストライクゾーンのうち内角低めの色が一番濃く、大谷がヒットにしているのはこのコースが一番多いことを示す。

では、このデータと初球のチェンジアップにどういう関連があるのか。

「対戦前、同じようなスカウティングリポートをもらった」というリークは続けた。

「しかも、早いカウントでその内角低めを狙っているという情報だった。だとしたら、どう攻めるか? まずはデータが本当かどうか、探る意味でもその近くに投げてみればいい」

初球のチェンジアップは内角低めから真ん中低めに曲がりながら落ちた。大谷が狙っているであろうコースから、あえて曲げたのである。

「内角低めを待っているなら、振ってきたはずだ。空振りか、ファウルになっただろう。振らなかったことで、『あれっ?』と思ったけれど、初対戦だったから初球は球筋を見ようと思ったのかもしれない」

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