2019年3月23日(土)

南北首脳、再び会談 「米朝」巡り非核化など協議

2018/5/27 0:27 (2018/5/27 0:58更新)
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国大統領府は26日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が同日午後(日本時間同)、軍事境界線上にある板門店で2回目の首脳会談を実施したと発表した。トランプ米大統領が中止を表明した6月12日の米朝首脳会談の再調整について意見交換し、実現に向けて非核化を議論したとみられる。

26日、板門店で会談する韓国の文大統領(左)と北朝鮮の金委員長=韓国大統領府提供

26日、板門店で会談する韓国の文大統領(左)と北朝鮮の金委員長=韓国大統領府提供

両首脳による会談は4月27日に続き2度目。韓国政府は会談の予定を事前に公表しなかった。北朝鮮は米韓軍事演習に反発して16日に南北閣僚級会談の中止を通告して以来、韓国との接触を絶っていた。

会談は午後3時から約2時間、板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で実施した。軍事境界線を越えた文氏を金正恩氏の妹の与正氏が出迎え、その後始まった首脳会談では南側は徐薫(ソ・フン)国家情報院長、北側は金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長が同席した。

韓国大統領府によると、両首脳は前回の南北首脳会談で署名した「板門店宣言」の履行と、米朝首脳会談の開催成功に向けて議論した。詳細は文氏が27日午前10時に記者発表する。

米朝首脳会談はトランプ氏が10日、6月12日の開催を発表した。ただその後、北朝鮮は対米批判に転じた。24日に崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官がペンス副大統領を「ダミー(まぬけ)」とののしったことが決定打となり、トランプ氏は24日、首脳会談の中止を金正恩氏に通告した。

抱き合う文大統領(右)と金委員長
=韓国大統領府提供

抱き合う文大統領(右)と金委員長
=韓国大統領府提供

米朝首脳会談を成功させ、米国から体制保証を取り付けたい金正恩氏は会談中止通告に動揺したようだ。22日にワシントンでトランプ氏と会談したばかりの文氏と会い、米国の出方を探った可能性がある。米朝首脳会談が中止となれば朝鮮半島情勢は再び緊張が高まりかねず、文氏も金正恩氏に対話を継続するよう促したとみられる。

北朝鮮は米朝首脳会談の中止通告に対し、会談実現を求める反応を示した。トランプ氏も好感し、25日に「首脳会談をやるなら、それはシンガポールで同じ6月12日だ」とツイートした。

ただ「完全な非核化」を求める米国に対し、北朝鮮がこれまでどおり「段階的な非核化」を主張するだけでは米国は首脳会談に応じない可能性が高い。高まったハードルを越えるには北朝鮮がさらに踏み込む必要がある。26日の文氏との会談で金正恩氏が何を語ったのかが今後の展開を大きく左右する。

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