2019年2月20日(水)

ブラジル全土で大規模スト 工場停止、軍が出動

2018/5/26 6:15
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【サンパウロ=外山尚之】ブラジルで燃料価格の高騰に抗議するトラックやバスなどの運転手組合の大規模ストライキが発生し、物流網のまひなど経済に混乱をきたしている。テメル大統領は総額134億レアル(約4000億円)規模とされる緊急対策案を決定、主要組合と合意に達したと発表したがストは沈静化せず、自動車生産が全国で停止したほか、軍が出動する事態となっている。

運転手組合の大規模ストライキで物流などに影響が出ている=AP

事の発端は21日にトラック運転手がディーゼル油の値上げに抗議し始めたもの。国営石油会社ペトロブラスが国際原油相場に合わせて燃料費を値上げしたことに対し、運転手らが道路を封鎖するなどして対抗した。

物流網が混乱し工場の操業やガソリンの流通などに影響が出る中、テメル政権はディーゼル油にかかる税金の一部免除やペトロブラスによる値上げ分の補填などを含む緊急対策を決定。24日夜に主要組合と合意に達したと発表した。

しかし、25日に入ってもデモは続いている。ブラジル自動車工業会は同日、サプライチェーンに影響が出ているとして全自動車メーカーが工場の操業を止めたと発表した。地元メディアは紙パルプの生産や流通にも波及していると伝える。航空便も欠航が相次ぐ。

サンパウロ市内でも、市内中心部の主要道路をバスや二輪車が封鎖し、ペトロブラスの入居するビルの前で抗議活動を実施。ガソリンを求め、ガソリンスタンドには長蛇の列ができている。

テメル氏は25日午後、混乱を収拾するため、軍が道路を封鎖するトラックの排除や製油所の警備をするほか、燃料の配達などの業務にあたると発表した。テメル氏はストを続ける運転手らに対し「一部の過激な組合員によるものだ」とコメントしたが、こうした態度も組合員の怒りをかきたてている。

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