清水銀、最大62億円調達へ新株発行 中小向け融資強化
清水銀行は25日、新株の発行により、最大で62億円を調達すると発表した。207万株を上限として一般募集と第三者割当増資を実施する。中小企業への融資を強化するにあたり、自己資本を積み増す必要があると判断した。
価格は6月4日にも決定する。払込期日は11~14日の間。新株発行に伴う業務は大和証券などが手がける。25日時点の発行済み株式総数は960万株だった。新株の発行は数十年ぶり。62億円は全額を中小企業の貸出金などに充てる。
清水銀の自己資本比率は2017年12月末時点で同9月末比0.28ポイント減の10.08%。中小企業向けの融資は算出手法上、現金や国債などに比べると自己資本比率の低下につながる。
同行は積極的に中小企業への融資を拡大する方針で、地域の顧客の資金需要に応えられるようにする。
清水銀の株価は終値ベースで16年3月期の2355円から18年3月期に2959円になっている。株価収益率は上昇傾向にある。