タービン羽根、広範に破損 日航機落下部品

2018/5/25 12:24
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熊本空港を離陸した日航機から部品が落下したトラブルで、左エンジン後方にあるタービンのブレード(羽根)の破損が、外から目視できる限りで広範囲に及んでいることが25日、国土交通省への取材で分かった。

部品を落下させた左側のエンジンを調べられる日航機(25日午前、熊本空港)=共同

国交省はエンジン内の別の箇所から破断した部品が、高速回転するブレードにぶつかり、二次的に破損した可能性があるとみている。

エンジンを覆うケースに長さ約9センチの細長い穴が確認され、部品の破片が貫通した可能性があることから、国交省は事故につながりかねない重大インシデントと認定。運輸安全委員会は25日、航空事故調査官3人を派遣した。

日航によると、トラブルを起こした機体はボーイング767-300型。離陸約3分後に振動とともに左エンジンの排気温度が上昇した。同タイプのエンジンが搭載された機体は計35機保有している。

国交省によると、エンジン前方から空気を取り込むファンには損傷が確認されず、鳥が衝突するバードストライクだった可能性は低いという。

トラブルは24日午後3時55分ごろ発生。熊本発羽田行き日航632便から落下したとみられる部品が、熊本県益城町の医院を直撃し、窓ガラスを割るなどの被害が出た。

一夜明けた25日、医院周辺では国交省の職員4人が部品の確認と回収に当たった。近くに孫2人と住む無職原口雅雄さん(70)は午前5時ごろ、散歩から戻ってきた際に自宅敷地内で約5センチの金属片を見つけた。「孫に当たっていたらと思うと、ぞっとする」と話した。

日航の担当者は同日午前、医院の山本正昭院長を訪ね「誠心誠意、補償させていただきたい」と謝罪した。益城町役場も訪れ、トラブルの経緯を説明し、陳謝した。〔共同〕

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