2018年12月19日(水)

京都大など iPSから免疫細胞、がん治療効果高める

2018/5/25 2:00
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京都大学の金子新准教授らは名古屋大学などと共同で、iPS細胞からがん免疫療法の効果を高める機能を持った免疫細胞を作製することに成功した。がん免疫療法の効果向上や新たなワクチン療法の技術開発に応用できるという。成果は米科学誌ステムセル・リポーツに発表した。

研究チームが作製したのは、がんを攻撃するT細胞を活性化する「ヘルパーT細胞」に似た細胞。ヒトの血液から取り出したヘルパーT細胞からiPS細胞を作製し、再びT細胞に成長させた。

このT細胞に必要な遺伝子を追加導入し培養条件を工夫すると、免疫細胞の攻撃力を高めるヘルパーT細胞に似た機能を持った。作製した細胞は体の外でT細胞を増やしたり、免疫を逃れようとしたりするがんへの攻撃力を高めることができるほか、患者に直接投与するワクチン療法も可能という。

がんを植えたマウスに活性化させたT細胞を投与する実験では、がんへの攻撃力が高まることを確認した。金子准教授は今後、追加の遺伝子導入なしでヘルパーT細胞を作製する研究を進め、将来は臨床応用を目指す。

いったんiPS細胞を経由することで同じ細胞を大量に増やせる。工業製品のように均質な免疫細胞を大量に製造すればがん免疫療法のコストが下がる可能性がある。

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