新潟県知事選、再稼働や地域活性化で各候補が第一声

2018/5/24 17:41
保存
共有
印刷
その他

新潟県知事選(6月10日投開票)が24日告示され、元五泉市議の安中聡氏(40)、前海上保安庁次長の花角英世氏(60)、元県議の池田千賀子氏(57)の3人が立候補を届け出た。自民、公明両党が支援する花角氏と、野党統一候補の池田氏による与野党一騎打ちとなる。各候補は経済活性化や子育てなどについて第一声を上げ、17日間の選挙戦が始まった。

花角氏は原発再稼働への慎重姿勢に加え、交通網の拡充などを訴える(24日午前、新潟県新発田市)

池田氏は早期の「原発ゼロ」や子育て環境、医療福祉の充実を訴える(24日午前、新潟県新発田市)

新潟県知事選に立候補した安中聡氏

「住んでよし、訪れてよしの新潟県をつくりたい」。午前10時半ごろ、花角氏は新発田市の商業施設で第一声を上げた。

演説ではまず東京電力柏崎刈羽原子力発電所の再稼働について米山隆一前知事が進めてきた福島原発事故の原因など「3つの検証」を進めると主張。「検証結果を待ち、リーダーとして一定の結論を出す覚悟を持っている。必要があれば改めて信を問うことだってある」と訴えた。

また公約として掲げる観光活性化についても言及し、「新潟県には国際港湾も国際空港も新幹線もある。もう少し工夫すれば国際交流拠点になれる」と交通網の拡充による交流人口の拡大についても意気込みを語った。

池田氏は午前9時ごろ、JR新潟駅前で街頭演説を開始した。まず原発再稼働について「3つの検証を継承していくということは基本中の基本」と主張。また「同時並行で進めなければならないのは、原発のない新潟県をどうやってつくっていくかだ」と述べ、公約に盛り込んだ「原発ゼロ社会」に向け、再生可能エネルギーの拡大に力を入れると訴えた。

人口減問題については「他県の例などもしっかり見ながら、新潟県で子育てをして良かったと思われるような、子育て応援日本一の新潟県を目指す」と子育て環境の整備も強調した。

両氏の第一声では、政党色を薄めた「県民党」を意識する花角氏陣営と、野党統一候補として与野党対決を前面に押し出す池田氏陣営の戦略がうかがえた。

花角氏の第一声には新発田市長などの地元首長や自民党議員らに加え、花角氏に立候補を要請した中小企業経営者ら県民有志も応援演説に立った。

一方、野党5党の推薦を得て選挙戦を展開する池田氏の演説には、選対幹部を務める自由党の森裕子参院議員や無所属の菊田真紀子衆院議員らが一緒に街頭に立った。森氏は応援演説で、学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題に絡み、官僚出身の花角氏を暗に批判する場面もあった。

安中氏は選挙戦で原発反対などを訴えるとみられる。

2016年10月の前回知事選の投票率は53.05%で、過去最低だった12年(43.95%)を9.10ポイント上回った。米山前知事の突然の辞職による今回の知事選に県民の関心も高まっており、投票率にも注目が集まる。

知事選を巡っては、さいたま市の山口節生氏も出馬の意向を示していたが、立候補を届け出なかった。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]