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データで迫る 大谷翔平の「二刀流」(5)

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2018/6/5 6:30
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 米大リーグで投打の「二刀流」に挑むエンゼルスの大谷翔平が躍動しています。その一挙手一投足が日々のニュースで取り上げられています。日経電子版は5月14日、東京・大手町で「大谷翔平、なにがすごい!? データで分析」と題したセミナーを開催。野球選手の動作解析を研究している国学院大学准教授の神事努さんと、電子版スポーツで大谷のコラム「拝啓 ベーブ・ルース様」を連載しているスポーツライターの丹羽政善さんが大谷の特長をデータから分析しました。今回は最終回になります。記録はセミナー開催時点のものです。

丹羽 昨季のアストロズのワールドシリーズ制覇を支えた「フライボール革命」が起きたことで、それまで平凡だった打者が覚醒することがあります。ドジャースのジャスティン・ターナーやクリス・テーラーです。ターナーはメッツを自由契約になり、それを機に米カリフォルニア州にあるトレーニング施設でフライを打つことだけに一冬専念しました。フライを打つにはどうすべきか。彼はインストラクターから単純に右肘を突き上げるように打つことを教えられて徹底しました。ドジャースにマイナー契約で拾われましたが、そこからオールスターに選ばれるほどのスター選手へと駆け上がりました。

大谷のスイングはややゴロの割合が多くなる軌道をしているという=AP

大谷のスイングはややゴロの割合が多くなる軌道をしているという=AP

丹羽 テーラーもマリナーズにいましたが、控え選手でたまに試合に出場するくらいでした。芽が出なくて、マリナーズは諦めてドジャースにトレードで放出してしまったのです。そのテーラーもターナーにフライを打てと教わったのです。失うものはなく、やってみるしかありません。意外とそういう選手が伸びることもあるのですね。レッドソックスのJ・D・マルティネスは好打者ですが、ホームラン打者ではありませんでした。それが5年総額で100億円を超える年俸を稼ぐ打者になりました。フライを打つ技術を身につけ、能力を発揮する選手が出てきているのは確かです。

神事 それまでは基準が打球の速度だけでしたが、大リーグで「バレルゾーン」にどれだけ打球が入ったのかを重視するようになり、打撃理論を急激に進化させました。

丹羽 この打撃理論は三振する割合も多いのです。ボールに角度がつくようにしてフルスイングしますから。三振をいかに減らすかが次のテーマになってきます。

神事 そう思います。いかに三振を減らして長打を増やすかに注目点が移ります。そのためボールをどうみるのか、目や脳の能力も重要になってきます。大リーグの焦点がそこに当たっているのも事実です。

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大谷のスイングはややゴロの割合が多くなる軌道をしているという=APAP

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