エアビーなど民泊の業界団体設立へ、法令順守に研修
百戦錬磨(仙台市)や米エアビーアンドビーなど民泊仲介サイトの運営会社が業界団体を立ち上げる。6月15日の住宅宿泊事業法(民泊法)の施行をにらみ、ルールを守った民泊を普及させるための研修や事例共有、情報発信に取り組む。

国内外6社の幹部が23日、都内で会合を開いて「住宅宿泊仲介業者適正化協会」(仮称)の設立で大筋合意した。正式名称や代表者などを6月中にも詰め、早期に立ち上げる。
2社のほかに米ホームアウェイや中国最大手の途家(トゥージア)、中国の自在客(ジザイケ)、6月にサイト運営を始める楽天LIFULL STAY(東京・千代田)が集まった。現行ルールに沿った民泊仲介サイト「ステイジャパン」を運営する百戦錬磨が呼びかけ、観光庁が仲立ちした。6社以外の参加も募っていく。
百戦錬磨の上山康博社長は会合後、「質の高い民泊を仲介して悪い印象を払拭し、市場を発展させたい」と語った。
民泊法は仲介業者に観光庁への登録を求めているが、百戦錬磨など旅行業登録をしている企業は新たな登録なしで仲介できる。また無許可物件のサイト掲載を禁じているが、エアビーなどはこれまで無許可施設も載せてきた。年180日の営業日数の上限を超過していないかなどを確認するため、掲載した施設の情報を半年ごとに観光庁に報告することも求めている。