2019年5月24日(金)

プレステ、ネットでコンテンツ提供拡大
SIE小寺社長、次世代機「3年は準備期間」

2018/5/23 13:17
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ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の小寺剛社長は23日、日本経済新聞などの取材に応じ、プレイステーション(PS)の月間利用者を18年3月に比べ3割増となる1億人にする目標を明らかにした。ゲームだけでなく、音楽や映像なども幅広く提供し、ネットワーク経由のサービス比率を拡大。発売から5年がたつ「PS4」の本体販売が鈍化するなかでも高い収益性の維持を狙う。

取材に応じる小寺剛社長(23日、東京都港区)

インタビューで小寺社長は「1億人のゲームプラットフォーマーになる」と宣言した。具体的な達成時期は明言しなかったが、「より長い時間、PSにとどまり、より多くのエンタメを楽しんでもらう」と話した。

PSでは音楽定額配信サービス「スポティファイ」と協業し、好きな音楽を聴きながらゲームが遊べる機能を搭載。北米ではクラウド型テレビ配信サービス「PS Vue」を提供している。仮想現実(VR)機器「PSVR」も「PSだからこそ体験できるもの」と強調。新しいユーザーの獲得方法としては「コアゲーマーは大切にしつつ、若年層と接点を持つことでユーザーとの長期間の関係をつくる」と語った。

PS4は2018年で発売から5年になる。SIEが22日発表した20年度の売上高の目標は前年度比7%減の1兆8000億円。営業利益も1300~1700億円と1775億円から減少する見通し。「(PS4の販売の)終盤に入ることで売り上げの減少はある」(小寺社長)ためだが、PS3など過去の機種の終盤に比べて高い利益水準を保つ。

PSの収益を支えているのが安定的に利益を稼ぐネットワークのサービスだ。ゲームのダウンロード販売だけでなく、年5000円程度を払うと複数人でオンラインゲームができる「PSプラス」などが好調。PSプラスは18年3月に有料会員数が3400万人を突破するなど順調に拡大している。

次世代機について明言は避け、「この3年間はかがんで将来より高く飛ぶための準備と考えている」と述べた。

今後の展開については「ハードウエアのカテゴリーを越えたゲーム体験を提供する」と話した。小寺氏はネットワーク事業を拡大させた功績が認められ社長に登用された。得意分野でどこまで消費者を獲得できるか、手腕が問われる。

(企業報道部 桜井芳野)

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