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サンウルブズ、初の連勝生んだチームの一体感

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2018/5/24 6:30
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スーパーラグビーに参戦中の日本チーム、サンウルブズが参戦3季目で初の連勝を果たした。開幕9連敗という苦境からの脱出にもなる。当初の予定よりかなり後ろにずれたが、チームは徐々に成熟。6月に迎える大事な代表戦3試合にも追い風となる。

11日のレッズ戦と、続くストーマーズ戦。連勝した2試合には勝敗以外の「今季初」があった。防御ラインをタックルされずに突破した「クリーンブレーク」の数。チャンスの多寡に直結するこの指標に変化があった。

レッズ戦で今季初勝利を喜ぶ堀江(右から2人目)らフィフティーン=共同

レッズ戦で今季初勝利を喜ぶ堀江(右から2人目)らフィフティーン=共同

今季は対戦相手に1試合平均16度の突破を許していたが、レッズ戦は6度、ストーマーズ戦は7度と初の1桁を記録。自軍のクリーンブレークは2試合とも相手を上回った。こちらも1年2カ月ぶりの出来事である。

6連敗中だった4月半ば、田辺淳コーチが挙げた課題もこの点だった。「ラインブレークされている回数がここ2年よりかなり増えている。タックルせずにトライにつながっているシーンがかなり多い」

今季は大量失点の敗戦が多いが、タックルの成功率が突出して悪かったわけではない。目立ったのは相手に触れることすらできずに突破される場面。1人で前に飛び出して間を走られたり、密集の両サイドに配置する人数を誤って外を抜かれたり。組織守備の乱れからだった。

ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は日本代表と同じ、速い防御ラインを今季から導入。ボールを奪いやすくなるメリットの一方、入れ違いに抜かれる危険性も高まった。9連敗中の失点は平均で41に達した。

意思疎通が向上し守備改善

ところが、レッズ戦では28失点と勝負に持ち込める数字に抑えられた。ストーマーズ戦も23失点。相手の不出来もあったにせよ、サンウルブズの守備が改善されたのは確か。その理由はいくつかある。

最大の要因は意思疎通の向上だろう。4月半ばまでの6試合はけが人の多発もあり、前の試合から先発が平均で8人交代していた。直近の5試合の入れ替えは平均4人。同じ顔ぶれで戦うことで守備時の呼吸は整った。

言葉の壁も徐々に崩れ始めた。今季の出場メンバーは海外出身者の方が多いうえ、英語を流ちょうに操る日本人も少ない。貴重なバイリンガルのリーチ・マイケルが苦労を明かす。「試合中が一番難しい。英語で(指示などを)話した後、すぐに日本語で言うこともあった」

難しい環境を克服するための取り組みがチーム内では行われてきた。SH田中史朗は「ディナーのときに席をバラバラにしていろいろな選手と話すようにしたり、細かいことでコミュニケーションが深まったりしてきた」。出身国の異なるメンバーが混然となっていた2015年ワールドカップ(W杯)の日本代表には及ばないが、徐々に一体感は高まりつつある。

1人が勝手に飛び出して防御ラインにひずみを生んだり、ラックの一方のサイドの人数が足りなくなったりする場面は減った。田辺コーチが特に修正が必要と指摘していたのがセットプレーとキックの後の守備だったが、こちらも改善。ラインアウトの獲得アップによってボールを奪われてからの逆襲を受けることはなくなった。キックを使った戦術への共通理解も深まりつつある。

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