セールスフォース、新社屋が完成 米西海岸で最高の326メートル
【シリコンバレー=白石武志】顧客情報管理(CRM)最大手の米セールスフォース・ドットコムは22日、サンフランシスコ市内で新社屋の完成式を開いた。61階建てで高さは326メートル。米西海岸で最も高いビルになるという。1万人規模の従業員が働くほか、最上階は非営利団体にイベントスペースとして開放し、地域のコミュニティーづくりを促す考えだ。

サンフランシスコの新たなランドマークとなる「セールスフォースタワー」は、米不動産大手のボストン・プロパティーズなどが建設した。61階のうち36階分をセールスフォースがオフィスや来客用スペースとして使う。過去の開示資料によると、同社は15年半で総額5億6000万ドル(約620億円)のリース料を払う契約を結んでいるもようだ。
同市周辺ではネット大手の採用増などで家賃が上昇し、仕事を持ちつつも車上での生活を余儀なくされる人々が増えている。式典に出席したセールスフォースのマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)は会社や個人としてホームレス支援の活動に新たに300万ドルを寄付すると表明し、「街と企業は手を携えていける」と強調した。
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