2018年8月22日(水)

米朝首脳会談、延期の可能性に言及 トランプ氏
文氏は「予定通りの開催を確信」

2018/5/23 6:59
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 【ワシントン=永沢毅、恩地洋介】トランプ米大統領は22日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とホワイトハウスで会談した。トランプ氏は6月12日に予定している北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談について「6月12日に実現しないかもしれない」と表明。非核化を巡る溝が埋まらない場合は延期する可能性を示唆し、北朝鮮をけん制した。

 一方、文氏は「会談は予定通りに開かれると確信している」と述べ、あくまで会談を開くべきだと訴えた。

 トランプ氏は米朝首脳会談の開催には「私たちが求める一定の条件がある。それが満たされないと会談は開かない」と指摘。非核化の進め方に関し「一括して進めるのが良い。あるいは物理的な理由で極めて短期間(で進めるか)だ」と述べ、北朝鮮が求める段階的な非核化には否定的な立場を示した。

 「北朝鮮は偉大な国になる可能性がある。その機会をつかむべきだ」とも述べ、非核化に関する態度を硬化させている北朝鮮に完全な非核化に応じるよう促した。その場合は「金委員長の安全も保証する」と改めて体制保証を約束した。サンダース大統領報道官は記者会見で「北朝鮮が望むなら会談の準備を続ける」と語った。

 トランプ氏は北朝鮮が米朝会談の取りやめを示唆した背景にも言及。5月上旬の2回目の中朝首脳会談後に変化があったとして「少し失望している」と語り、中国への不満を漏らした。国連制裁決議によって制限されてきた中朝境界での貿易が活発になっている点にも触れ「好ましくない」と批判した。

 韓国側の説明によると、文氏は会談で「開催に向けた北朝鮮の意思を疑う必要はない」と強調。25日に米韓合同の航空戦闘訓練「マックス・サンダー」が終われば、先に中止になった南北閣僚級会談をはじめ北朝鮮との対話が前進するとの見通しを示した。

 4月末の南北首脳会談で金委員長と2人きりで30分以上話した文氏は「北朝鮮の不安は体制保証だけだ。北朝鮮が非核化に確信を持てるような議論が必要だ」とトランプ氏に説いた。米朝首脳会談後に、休戦状態にある朝鮮戦争の終戦を南北米の3者で宣言する案を示した。

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