2018年10月16日(火)

FC今治、宿願のJ3昇格へ勝負の年

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2018/5/28 6:30
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私がオーナーを務めるFC今治は2年目の日本フットボールリーグ(JFL)を戦っている。3月11日に開幕したファーストステージは第10節(5月20日)を終えた時点で4位(5勝2分け3敗の勝ち点17)にいる。今年はなんとしても宿願のJ3昇格を果たさなければならない。

攻め込むFC今治の桑島(右)。今年はJ3昇格を果たさなければならない

攻め込むFC今治の桑島(右)。今年はJ3昇格を果たさなければならない

JFLはファーストとセカンド(7月7日開幕)の2ステージ制で争われる。各ステージとも16チームが1回戦総当たりを戦って、各ステージの優勝チームを決める。ステージの覇者は11月下旬から12月上旬にかけて行われるチャンピオンシップで雌雄を決する。勝った方が年間王者に、負けた方が2位になり、3位以下は両ステージの通算成績で順位をつけていく。

まずピッチできっちり答え出す

JFLからJ3に昇格するにはステージ優勝を果たせば2位以上が確定するので成績的には文句なしになる。それに加えて集客力(1試合平均で2000人超)や財務状況も厳しく問われる。FC今治の場合、集客や経営基盤に問題は少ないから、まずはピッチの中の戦いできっちり答えを出すことだと思っている。

「仏の顔も三度まで」というけれど、JFL新参者だった2017年に続いて今年もJ3昇格を逃すようだと、クラブ経営を圧迫する要素がいろいろ出てくることも覚悟している。撤退するスポンサーが出てきたら経営規模を縮小しなければならない。逆に昇格したらしたで、スポンサー料の値上げに伴い、「そこまでは出せない」と手を引くところが出てくるかもしれない。いずれにしても、金策には走り回らなければいけないわけで、練習を見にいく時間など今年はまったく持てていない。

チーム力は年々上がり、JFLではそこそこ力のある方だと思っている。とはいえ、トップチームの強化に大枚をはたいているわけではなく、個性的かつ傑出した能力を持つ選手がいるわけでもない。その中でどうやって勝ち点を積み上げていくか。チームを率いて3年目の吉武博文監督にとっても勝負のシーズンだと思う。

ファンと選手の交流も欠かせないイベントだ

ファンと選手の交流も欠かせないイベントだ

「日本一、質の高い、小さなピラミッドをつくる」を合言葉に始めた「今治モデル」と呼ぶ育成システムの方は順調に稼働している。地道な巡回指導などの成果で、始めたころは1学年に100人もいなかった子供たちが今はどの学年も150~160人くらいいる。親子サッカーの様子を見ていても、子供たちのレベルは間違いなく上がっている。

愛媛県内で優秀な子は、やはりJ2の愛媛FCに集まるけれど、2番手や3番手の子は今治のアカデミーにくるようになってきた。近隣の四国中央市、新居浜市にも希望者がいる。始めた当初は地場のクラブチームに「選手を引き抜かれるんじゃないか」と警戒されたけれど、「今治全体で一緒に強くなっていく」という我々の考えを徐々に理解してくれるようになり、今ではFC今治が主体になって開催するトレセンに子供を送り出してくれるようになった。そういう意味でもこの3年でかなり周りとよい関係を築けたと感じている。

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