2018年12月10日(月)

中外製薬、血友病の大型薬を国内で発売

2018/5/22 14:34
保存
共有
印刷
その他

中外製薬は22日、血友病Aの治療薬「ヘムライブラ」(一般名エミシズマブ)を国内で発売したと発表した。血友病の治療薬では初めて抗体を使い、ピークには売上高が世界で2000億円を超すと予想される大型薬だ。既存薬は週に2~3回投与する必要があるが、ヘムライブラは週1回で済むため、患者の負担を減らせるという。

中外製薬が発売した血友病A治療薬「ヘムライブラ」

既存薬の効果をなくす抗体「インヒビター」を持つ患者に効果がある。

血友病は血液中の血を固めるたんぱく質「血液凝固因子」がうまく働かず、出血が止まらなくなる病気。11種類ある凝固因子のうち第8因子が欠損している場合は血友病A、第9因子が欠けている場合は血友病Bと分類される。

ヘムライブラは1つの抗体で2種類の抗原に結合する「二重特異性抗体(バイスペシフィック抗体)」を使う。抗体の片方は第9因子、もう一方は第X因子に結合することで、第8因子の機能を代替する仕組みだ。

まず体重1キログラムあたり3ミリグラムを1週間間隔で4回皮下注射し、以降は同1.5ミリグラムを週1回投与する。薬価は30ミリグラムで37万6006円。

また、インヒビターを持たない患者向けにも使えるよう4月に追加承認を申請している。

血友病Aの治療には従来アイルランド製薬大手シャイアーの「アディノベイト」などが使われてきたが、投与頻度や一部の患者でインヒビターが発生するといった課題があった。

中外製薬の小坂達朗社長は22日、「ヘムライブラはこれまでにない作用メカニズムの医薬品で、インヒビターを持つ患者に大きく貢献できる」とコメントを出した。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報