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個人のメールボックスをAIで分析 「標的型」を高精度で検知

サイバーセキュリティー製品を扱うアズジェントは特定の従業員を狙う「標的型」のビジネスメール詐欺の対策ツール「アイアンスケールズ」を6月中旬に発売する。イスラエルのスタートアップ、アイアンスケールズと販売契約を締結した。人工知能(AI)を活用して、高度な手口の詐欺メールでも検出しやすくした。

アイアンスケールズの対策ツールは従業員個人のメールボックス単位でAIを適用する。相互にメールをやり取りするか受信するだけかといった送受信の傾向や、メールの送信元、メール本文に含まれる署名などの情報を手掛かりに詐欺かどうか識別する。アズジェントによると、個人のメールボックスの利用傾向をAIで識別するものは他にないという。

サイバー攻撃を狙う攻撃者がメールアドレスを偽装して関係者になりすましたメールを送りつけてきた場合、「送信元のメールサーバーがこれまでのやり取りとは別のものを使っている」などと分析し、詐欺メールの可能性を従業員に警告する。複数の従業員のメールボックスに届いた詐欺メールをIT(情報技術)部門の管理者が一斉に削除する機能などもある。

最近の詐欺メールは手口が高度化している。既存の対策ツールが詐欺メールを識別する主なポイントである「不特定多数に送りつけている」「ウイルスが含まれる」「不正なURLが含まれる」といった要素を持たない詐欺メールが増えつつあるという。

例えば特定の従業員あてに振込先の変更を通知する文面のメールはチェックをすり抜け、従業員個人のメールボックスにそのまま届きやすい。アイアンスケールズは個人のメールボックスごとにAIで分析する仕組みによって、こうした課題を解消した。

米マイクロソフトの「オフィス365」や、米グーグルのメールサービスなどと組み合わせて利用する。価格は500人分のメールアドレスに適用する場合で税別375万円から。アズジェントは19年5月までに50社への販売を目指す。

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