泊原発の再稼働、年内合格に否定的 規制委委員長

2018/5/21 22:00
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北海道電力泊原子力発電所(北海道泊村)の再稼働に向けた安全審査が約5年と長期化していることに、原子力規制委員会が懸念を強めている。泊原発をこのほど視察した更田豊志委員長は北電の安全対策に一定の評価をする一方で「(審査の長期化で人手が取られ)一定の懸念を持っている」と述べた。年内の審査合格の可能性については「あまりに楽観的」と否定的な見解を示した。

泊原発の訓練用設備について説明を受ける更田委員長(右)(19日、北海道泊村)

更田氏が委員長就任後に泊原発を視察するのは初めて。19日に泊原発を訪れ、緊急時に移動電源車で電力を供給する訓練や、敷地内断層の年代を特定する地質調査の様子などを確認した。更田氏は視察後、報道陣に対し「訓練や設備が進歩し、(現場の)士気も落ちていない」と評価した。

審査の現状に関しては「(敷地内断層の活動性の有無、地震と津波の想定、火山対策といった)3つのポイントが明確にならなければ、なかなか先が見えてこない」と話した。

北電が低レベル放射性廃棄物の処理施設の建設を泊原発敷地内に計画していることを巡っては「(再稼働の安全審査が終わる前に)処理施設の建設許可が出せるかどうか、事務方に検討を指示した」と明らかにした。

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