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データで迫る 大谷翔平の「二刀流」(1)

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2018/5/30 6:30
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 米大リーグで投打の「二刀流」に挑むエンゼルスの大谷翔平が躍動しています。その一挙手一投足が連日のように報道されています。日経電子版は5月14日、東京・大手町で「大谷翔平、なにがすごい!? データで分析」と題したセミナーを開催。野球選手の動作解析を研究している国学院大学准教授の神事努さんと、電子版スポーツで「拝啓 ベーブ・ルース様」を連載しているスポーツライターの丹羽政善さんが大谷の特徴や可能性について話し合いました。主な内容を5回に分けて掲載します。記録はセミナー開催時点のものです。

丹羽 13日(日本時間14日)のツインズ戦で大谷の投球に何か変化はありましたか。

神事 先ほど丹羽さんとお話しして、球種の割合が変わってきた点や、ボールのリリースポイントがどう変わったのかも注目ポイントだと思います。

セミナーで大谷について分析する神事さん(中央)と丹羽さん

セミナーで大谷について分析する神事さん(中央)と丹羽さん

丹羽 そうですね。6日のマリナーズ戦から配球パターンが変わりましたね。それ以前はあくまでフォーシーム(速球)とフォークボール(スプリット)が中心でした。それがマリナーズ戦くらいからカーブ、スライダーを増やしました。相手チームも予想していませんでした。

神事 そうですね。

丹羽 投球時のリリースポイントについては後から神事先生に説明していただきますが、ヒューストンでの4月24日のアストロズ戦では位置が下がっていました。球は速いのですが、大谷自身、納得いかずに変えたのが6日のマリナーズ戦。13日のツインズ戦もリリースポイントは体に近く、さらに高い位置に戻りましたね。

神事 はい。

丹羽 今、大リーグではリリースポイントについて瞬時にわかるようになっています。2015年に導入した「Statcast(スタットキャスト)」という動作解析システムがこうしたデータをはじき出しています。

神事 大谷はすごいというイメージが我々にはありますが、どうすごいのか、逆に平均的な部分はどこなのかをデータを通してみていきたいと思います。リリースポイントによってその投手の球持ちがいいかがわかるデータやボールの回転数などが指標になります。

神事 打者の指標でいうと打球の初速、推定飛距離がわかる時代になってきています。さらに、注目を浴びているのが打球の角度になります。(長打を打つには)どのくらいの打球の角度がいいのかが、いま議論されています。守備の指標も取れるようになってきています。以前なら守っていたポジションがよかったか悪かったか、最短距離で捕球にいったというのがあったのですが、これらがデータで具体的にわかるようになっています。たとえばボールがバットに当たってから二塁手が1歩目を踏み出すまでに要する時間、打球を追うルート効率もデータとして出てきています。数値が100%なら直線で捕球にいき、99.6%ならかなり直線に近いルートだったとわかります。野手の肩が強いかどうかを示す送球の速度などもわかる時代になっています。

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