2018年10月16日(火)

北極の海氷にプラ粒子 世界最悪レベルで蓄積

2018/5/21 11:12
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地球規模の海洋汚染が問題になっているプラスチックの微粒子「マイクロプラスチック」が、北極の海氷の中に大量に蓄積していることをドイツなどの研究チームが21日までに突き止めた。

北極の氷の上で調査する研究チーム(アルフレッド・ウェゲナー研究所提供)=共同

氷を溶かして海水1リットル当たりの数を調べると、最大1万2千個に上り、これまで韓国やデンマークの沖などで報告された世界最悪レベルに匹敵。チームは「北極域の生物への悪影響や、地球温暖化で海氷が解けることによる汚染拡散が懸念される」と警告した。

ドイツのアルフレッド・ウェゲナー研究所などのチームは、砕氷船を使い2014~15年に北極圏の5カ所で採取した氷中のマイクロプラスチックの量や種類を分析した。

最も量が多かったのは、グリーンランドとノルウェー領スバルバル諸島の間にあるフラム海峡で採取した氷だった。フラム海峡に近く、グリーンランドの陸地とつながっている海氷からも、4100個と比較的多くの粒子が確認された。最も少ないスバルバル諸島北側の海氷にも1100個が含まれていた。

マイクロプラスチックは直径5ミリ以下の粒子の総称。確認された粒子の67%は、粒径が0.05ミリ以下と極めて小さく、生物の体内に取り込まれやすいものだった。

海流の解析で、一部は太平洋北部にある「ごみだまり」から運ばれてきたと推測された一方、北極圏の漁業活動が起源とみられる粒子もあった。

プラスチックは17種類を確認した。包装容器などに使われるポリエチレンが多かったが、ナイロンやポリエステルなど衣料品起源とみられるものや、タバコのフィルターに使われるアセテート繊維なども見つかった。〔共同〕

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