2018年10月20日(土)

裁判員、辞退増止まらず 制度開始9年

2018/5/20 16:12
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市民が刑事裁判の審理に参加する裁判員制度が始まって21日で丸9年。裁判員と補充裁判員の経験者は今年3月時点で計約8万3千人となった。審理が年々長期化し、これにほぼ比例して仕事などを理由に辞退する人が増加している。

最高裁によると、裁判員候補者は選挙人名簿から無作為に抽出された名簿を基に年間約12万~13万人が選ばれている。このうち辞退者の割合は、制度が始まった2009年の53.1%に対し、17年は66%。事前に辞退を申し出ないまま、裁判所での選任手続きに来ない候補者も増えている。

初公判から判決までの期間は、昨年の平均で10.6日。09年(3.7日)の3倍近くとなった。今年4月に神戸地裁姫路支部で初公判があった殺人事件では過去最長の207日が予定され、約8割に当たる候補者が辞退した。多くの人は「重要な仕事がある」ことを理由とした。

最高裁は、余裕のある審理日程を確保し、評議にも時間をかけていることが長期化の要因と説明。担当者は「仕事を休みたくないという人はいるので、充実した審理とのバランスをどう取るかが課題だ」と話す。〔共同〕

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