米CBS、オーナー家と対立深まる 同業と再合併巡り

2018/5/19 8:26
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【ニューヨーク=平野麻理子】米メディア大手CBSと、同社の株式の大半を持つオーナー一族の対立が混迷を極めている。CBSは同業のバイアコムとの再合併をもくろむオーナーの議決権の一部剥奪を目指しているが、オーナー側は取締役会の規則を急きょ修正して剥奪を免れた。一連の騒動を受け、CBSは18日に予定していた年次株主総会を延期する事態に陥った。

CBSの議決権の大半は、オーナーのレッドストーン家が非上場企業の「ナショナル・アミューズメント・インク(NAI)」を通じて保有している。NAIは音楽専門局「MTV」や映画スタジオのパラマウント・ピクチャーズなどを傘下に持つバイアコムについても議決権の大半を握る。オーナー家は05年にCBSとバイアコムを一度分割したが、再び両社の統合を検討している。

CBSは17日の取締役会でNAIの議決権を現在の80%から20%程度まで減らす決議をとることを目指していたが、オーナー家による直前の取締役会の規則変更で阻まれた。18日の株主総会も延期された。CBS側は20日間の事前通告が必要だとして、規則変更の無効を求めて裁判を起こす考えだ。対立は長期の法廷闘争に発展する可能性がある。

オーナー家はネットフリックスなど動画配信サービスに対抗するためには、2社の合併が必要だとかねて主張している。一方、CBSはオーナー家が取締役会の判断を無視して統合後の幹部刷新を画策していることなどを問題視。株主利益につながらないとして、統合に反対している。

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