2019年9月18日(水)

シンガポール航空、7年ぶり最高益 ビジネス需要好調

2018/5/18 20:30
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【シンガポール=谷繭子】シンガポール航空の2018年3月期決算は純利益が前の期の2.5倍近い8億9290万シンガポールドル(約737億円)に膨らんだ。旅客・貨物ともに需要が好調だったほか、事業改革の効果もあり、利益額は11年3月期以来、最高となった。四半期ベースでは、赤字だった前年同期から黒字に回復した。

今後は燃料費の上昇が懸念要因だ。前期の燃料費は4%増にとどまったが、原油価格は上昇基調にある。同社は「数カ月は激しい値動きが続く」とした。

通期の売上高は6%増の158億610万シンガポールドルだった。利用者数がグループ全体で6.5%増えたうえ、競争激化で落ち込み続けた旅客運賃も下げ止まり感が強まった。好調な世界経済を背景に、ビジネス需要が回復したためだ。シンガポール航空本体のイールド(旅客一人を一キロメートル輸送して得る収入)は1~3月、前年同期比1%増と上昇に転じた。

17年5月から取り組んできた事業改革では、エコノミークラスの事前座席指定を有料にするなど、料金体系を大幅に見直した。運航・業務の効率化も効果が出てきたという。

ただ短距離路線に特化するフルサービスの子会社シルクエアは営業利益が前年比57%下落した。東南アジア域内は格安航空会社(LCC)の勢力が依然強く、たたき売りを余儀なくされた。

一方、18日にはシルクエアを廃止し、親会社と一体化する計画を発表した。LCCとの明確な差異化で、値下げ圧力に対抗するねらいだ。まず20年から1億シンガポールドル超を投資してシルクエアの機内を高級化し、その後統合する。シルクエアのブランドは廃止する。一時は4社あった同社グループの航空会社は、シンガポール航空本体とLCCのスクートの二社に集約する。

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