2018年8月20日(月)

乳がん予防手術、強く推奨 遺伝性患者に学会指針

2018/5/18 9:43
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 日本乳癌学会は18日までに、乳がんになるリスクが高い遺伝子変異がある女性の片方の乳房にがんが見つかった場合、もう片方の乳房を予防のために切除する手術を「強く推奨」することを決めた。

 発症や死亡を確実に減らせるとのデータが集まったことが理由。これまで「検討してもよい」という表現にとどめていた学会の診療ガイドラインを3年ぶりに改定した。

 手術の実施は、医師の勧めではなく患者本人が自発的に希望し、理解や選択を助けるカウンセリング体制が整った病院で行うことが条件。

 米国の人気女優アンジェリーナ・ジョリーさんが2013年に行って話題となった、発症していない女性が両方の乳房を切除する手術は「弱く推奨」するとした。生存率を高めることが明確には示されていないが、発症を減らし、患者の不安も軽くできるとしている。

 乳がんは女性のがんで最も多く、国立がん研究センターの推計では、年に約9万人が診断される。このうち数%がBRCA1または2という遺伝子の変異によって起きているとみられる。

 海外の研究では、この遺伝子変異がある女性は80歳までに7割が乳がんになるとの報告があり、40代までの若い年代で発症することも多い。今回、学会が推奨の姿勢を打ち出したことで予防手術を選ぶ人が増える可能性もある。ただ、遺伝子の検査や手術は公的医療保険の適用対象になっておらず、支援体制の整備が課題となる。〔共同〕

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