2018年5月24日(木)

生活習慣病リスクをAIで予測、NTTとNTTデータ

ネット・IT
2018/5/17 17:04
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 NTTNTTデータは16日、糖尿病など生活習慣病の発症リスクを人工知能(AI)で予測するシステムの実証実験を始めると発表した。共同で実証実験に取り組む生命保険会社を募集する。

 NTTが開発したAI技術を応用し、NTTデータがシステムを構築した。生保会社が用意する健康診断のデータを分析し、糖尿病、高血圧症、脂質異常症の発症リスクを予測する。約10万人、最長6年分の健康診断データを使った。糖尿病の発症リスクを予測する精度は90%に達した。

 システムの実証実験に参加する生保会社を6月まで募集し、7~9月に実験する。既に、大手生保のうち1社が利用を決めているという。その後、生保会社と有効性を検証したうえで2019年1月にも事業化を目指す。予測システムをクラウド経由で提供するサービスや、生保会社向けシステムの受託開発を想定する。

 生保各社は近年、生活習慣病などに対応する医療保険の販売に力を入れている。医療保険は保険料の算定などで、顧客の発症リスクの予測が重要になる。予測の精度を高めるには健康診断やレセプト(診療報酬明細書)のデータを入手し、分析する必要がある。しかしデータの購入費用や分析するデータサイエンティストの不足といった課題に直面している。NTTとNTTデータは、この課題の解消を狙う。

 矢野経済研究所の17年の調査によると、保険とIT(情報技術)を組み合わせた「インシュアテック」の国内市場は21年3月期に1100億円に達する見込み。生保、IT各社の取り組みが盛んになりつつある。

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