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富士通・レノボ、データ解析機器 「脱パソコン」急ぐ

富士通と中国レノボ・グループが共同出資するパソコン事業会社は16日、人の表情や動きなど動画を解析する機器を開発したと発表した。国内のパソコン市場が縮小するなか、AI(人工知能)を活用したデータ解析などに力を入れ、収益のてこ入れを図る。

試験開発した機器はカメラで撮影した動画をAIで解析。人の表情や動きを読み取る。小学校で子どもたちの喜怒哀楽を読み取って教員が子どもの様子を把握しやすくしたり、家庭でお年寄りの動きを把握して見守りや介護者に注意喚起したりする。2~3年後の実用化を目指す。

特徴は従来より素早くデータを処理できる「エッジコンピューティング」を採用することだ。いったんクラウドにデータを上げて解析結果を戻すのではなく、学校などデータが集まるその場で即座に処理する。富士通が工場など生産現場で導入を狙うシステムを家庭などにも拡大。収益の間口を広げる。

富士通とレノボが出資する「富士通クライアントコンピューティング」が16日開いた説明会で、

斎藤邦彰社長は「現場で素早く情報を処理するエッジコンピューティングとAIを掛け合わせた取り組みを加速させる」と述べた。

スマートフォンやタブレット(多機能携帯端末)の普及を受けて主力のパソコン事業は頭打ちだ。MM総研によると、2010年に1527万台だったパソコンの国内出荷台数は足元で1000万台程度で推移。苦戦が続く富士通はレノボとの事業統合を決めた。

国内ではNECもレノボと協業するほか、東芝のパソコン事業も売却観測が出ており先行きは厳しさを増している。富士通は脱パソコンを模索しており、今後はデータ解析用の機器やAIを使ったサービスを手掛けることで、消費者がパソコンを利用する機会を増やす考えだ。

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