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ディープ産駒、英クラシック制覇 欧州で血統に注目

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2018/5/19 6:30
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種牡馬ディープインパクトが競馬の本場、英国で快挙を達成した。5日の2000ギニー(G1、ニューマーケット芝約1600メートル)で産駒のサクソンウォリアー(牡3、アイルランド)が2着に1馬身半差をつけて優勝。産駒による英クラシック初制覇を成し遂げた。欧州でのディープインパクトの評価を高める大きな1勝となった。一方、国内では種牡馬ランキング首位と好調を維持するものの、2018年にここまで行われたクラシック(桜花賞、皐月賞)では未勝利。20日のオークス、27日の日本ダービー(いずれもG1、東京芝2400メートル)には桜花賞と皐月賞に不出走だった素質馬も参戦予定で、日本でもクラシック優勝馬を送り出せるか、注目が集まる。

スピードに加え、勝負根性も

「とてもいい走りだったし、道中はずっと勝てると思っていた」――。現地報道によると、2000ギニーのレース後、サクソンウォリアーに騎乗していたドナカ・オブライエンはこう語ったという。実際、レースは馬群の中位を抜群の手応えで追走。力強い末脚を発揮して、残り400メートル付近で先頭に立つと、鞍上(あんじょう)の自信通りにそのまま押し切った。管理するのは同騎手の父、エイダン・オブライエン調教師。現地では親子での勝利が話題となった。

同馬は2歳だった17年8月にデビュー。10月のレーシングポストトロフィー(英・ドンカスター芝約1600メートル)で初めてG1を勝った。一度は他馬にかわされながらも盛り返し、再び先頭に立ったそのレースぶりをみても、スピードに加え、勝負根性も優れていることがわかる。能力は非凡だ。

サクソンウォリアーの母は11年に欧州の最優秀2歳牝馬に選ばれたアイルランド馬のメイビー。来日してディープインパクトと交配し、そのまま日本でサクソンウォリアーを生んだ。今回の2000ギニーは日本産馬初の英クラシック勝利でもあった。

「最適な距離は2000メートルだが、リラックスしている馬だし、2400メートルでもチャンスがある」とドナカ・オブライエン。地元のブックメーカー各社は英ダービー(6月2日、G1、エプソム芝約2400メートル)の前売りで同馬に2倍を切るオッズを付け、圧倒的な1番人気に評価している。1970年のニジンスキー以来、48年ぶりの三冠馬誕生を期待する声も出始めている。

背景に特定の血統の飽和感

欧州ではもともと種牡馬ディープインパクトへの注目度が高まっていた。背景には特定の血統の飽和感がある。大種牡馬サドラーズウェルズ、その息子ガリレオやモンジューの産駒が欧州の大レースを数多く勝っているため、優秀な繁殖牝馬や種牡馬にこの系統の馬が増えた。近親交配が進みすぎると、体質が弱い馬が出てくるなど、生産界全体の活力が衰えるおそれがある。そこで違う系統の血を入れる必要があるが、その候補としてディープインパクトへの期待が高まっているのだ。実際、メイビーの父もガリレオで、サクソンウォリアーの配合からは、異なる血を入れようという意図が感じられる。

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